Geminiが言うことを聞かない—AIが過去を引きずる理由と対策

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Geminiで新規チャットを始めたのに別のプロジェクトの内容を引きずられた、翻訳を頼んだだけなのに全然関係ない回答が来た——

そんな経験はありませんか?実はこれ、AIの根本的な仕組みが原因です。この記事では、なぜAIが過去の会話を引きずるのか、Geminiのノートブック機能の落とし穴、そして命令通りに動いてくれない理由まで、実体験をもとにわかりやすく解説します。

こんな経験ありませんか?

  • 簡単な英文の翻訳を頼んだだけなのに、なぜか以前別のプロジェクトで話していた内容を引用されて、全く関係ない分析が返ってきた
  • 新しいチャットを開いて全く別のテーマで質問したのに、「以前おっしゃっていたように」と前のプロジェクトの話を持ち出されて会話が噛み合わない
  • NotebookLMで新規会話を始めたのに、登録してあったノートの指示文が勝手に適用されて、意図した回答がまったく返ってこない

「なんだって?」のひとことで始まった混乱

何が起きたかというと——

Claudで出てきたエラーメッセージの英文の内容をGenimiに翻訳してもらおうと、英文を張り付けて「なんだって?」と聞いてみました。

この英文の内容は「このプロンプトを実行する前に注意してください。悪意のある会話内容がClaudeを騙して有害な行動を取らせたりデータを共有させる可能性があります。」というセキュリティ警告だったんです。

それを見たGeminiが「あっこれは危険なプロンプトだ!」と過剰反応して、なぜか過去の会話履歴を分析し始めたという……

「なんだって?」という一言に対して、家計簿だのビリヤードだの「基本スタンス」だの語り出すGemini、完全に空回りしてますね笑

waraka
waraka

まあ自分の質問の仕方「なんだって?」というのも問題があると思いますが…wただ、素直に「なんて書いてある?」とちゃんと質問すればちゃんと答えてくれるのでご安心を。


なぜAIは過去の会話を引きずるのか

Geminiに英語の翻訳を頼んだら、なぜか別のプロジェクトで話していた内容を持ち出されて困惑した……という体験、実はAIの仕組みをそのまま表しています。

AIは会話のたびに、その会話の最初から全文を毎回読み直して返答しています。人間のように「なんとなく覚えている」ではなく、テキストとして全部参照しているのです。

会話が長くなるほど、昔の話題が「まだそこにある文章」として目に入り、同じキーワードが繰り返されると重要なことと判断して引用しがちになります。「前にこう言いましたよね?」と持ち出してくるのも、この仕組みが原因です。

Geminiはとくにこの傾向が強く、文脈の一貫性を保とうとする設計のため、親切心のつもりで過去の発言を拾ってくることが多いです。

「2行で書いて」と言っても4行で返ってくる——命令が守られない理由

例えば、オカ女(陰謀論・都市伝説) のYouTubeショート動画のリード文解説を頼んだとき、「2行ぐらいでリード文書いて、リード文だけ、本文はかかないで」と指示したのに、しっかり3〜4行で本文まで書いてくる、といったことが起きました。

waraka
waraka

命令文誤字ってますがw

これはAIが「丁寧に説明する=良い回答」と判断するようチューニングされているためで、行数や文字数の制限より情報量の優先度が高く設定されているからです。

また「2行」の定義がAIと人間でズレている問題もあります。Geminiは画面上で折り返して表示された行を1行とカウントしていることがあるため、見た目の行数と指定した行数がかみ合わないことがあります。

💡厳密に守らせたいときは「2文で」「50文字以内で」のように別の単位で指定するのが効果的です。


NotebookLMはさらに引きずりやすい

Geminiには最近「ノートブック」という新機能が追加されました。ClaudeのプロジェクトやChatGPTのフォルダ分けと同様に、会話をテーマごとに保存・整理できるのは便利です。ただし他のAIと比べるとまだ挙動がおかしいところがあり、使いこなすには少しコツが必要です。

新規チャットを始めても登録されたノートの内容は常に読み込まれた状態になっています。そのため、過去の会話ログや指示文がノートに残っていると、新しい会話でも永遠に引きずられてしまいます。

💡「新規会話=まっさら」にはならない点は、使い始める前に知っておきたいポイントです。


ClaudeのプロジェクトとNotebookLMの違い

ClaudeのプロジェクトもNotebookLMと似た仕組みですが、いくつか違いがあります。

NotebookLMは登録したノートが常に参照され、ノートを削除しない限りその内容が会話に影響し続けます。

一方Claudeのプロジェクトは、プロジェクト指示とメモリは引き継がれますが、個々の会話履歴はチャットをまたいでリセットされるため、コントロールがしやすい設計になっています。


解決策:ノートの中身を確認しよう

NotebookLMで引きずりが気になる場合は、登録されているノートの中身を確認して、不要な過去ログや指示文を削除するのが根本的な対処法です。

今この瞬間の質問にだけ集中する」「前置きは廃止する」といった指示文がノートに残っていると、それがずっと読み込まれ続けます。心当たりがあれば一度ノートの整理をしてみてください。

まとめ

AIが過去を引きずるのはバグではなく仕組みです。

特にNotebookLMはノートが常時読み込まれるため、新規チャットでもリセットされません。CSVの重複表示も同様に、データの形式や文字コードの問題が原因であることがほとんどです。快適に使うにはノートの管理とデータの前処理が大切です。

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