ミニマリストになって、日常生活の中で変わったことがいくつもある。とはいえ、自分は実家暮らしなので、完全なミニマリストとは言い切れないかもしれない。それでも、一日の中で長く過ごす自分の部屋だけでも、物を減らしてシンプルな環境にすることには意味があると思っている。
大切なのは、物を極限まで減らすことではなく、ミニマリズムという考え方を生活に取り入れることではないだろうか。実際に物を減らしたことで、日常の小さな手間が減り、気持ちや思考にも余裕が生まれた。
今回は、そんな自分がミニマリストになって実感した5つの変化について紹介したい。
1.洋服を選ぶ時間が減った
昔は、とにかく洋服をたくさん持っていた。衣装ケースが10個以上あり、どこに何が入っているのか、すべて把握できていたわけではない。
洋服を探していると、「あ、こんなのもあったっけ」と、忘れていた服が出てくることもあった。今考えると、自分で買ったはずの洋服なのに、何を持っているのか把握できていなかったということになる。
もちろん、洋服がたくさんあること自体が悪いわけではない。ただ、自分の場合は選択肢が多すぎることで、かえって洋服を選ぶのに時間がかかっていたのだ。
衣装ケースが10個以上
何を持っているか把握できていない
30着以上あってもすべて把握
頭の中だけで服を選べる
それが今では、クローゼットを開けなくても、どんな洋服を持っているのか頭の中で把握できている。明日はあの服を着ていこうかな、と考えたときに、実際にクローゼットを見ながら探す必要がない。物理的に洋服を見なくても、頭の中だけで選択できるようになった。
これは自分にとってかなり大きな変化だ。
洋服は今でも30着以上持っている
とはいえ、今でも洋服は少なくとも30着以上ある。ほかのミニマリストと比べれば、多い方かもしれない。洋服を買い替えることも多いし、必ずしも同じ服を何年も着続けるわけではない。それでも、衣装ケースが10個以上あった時代に比べれば、格段に減っている。
何を持っているのかすべて把握できているかどうか
30着以上あっても、そのすべてを把握できていて、必要なときに迷わず選べるのであれば、自分にとっては十分に管理できる量なのだと思う。
ミニマリストだからといって、洋服を極端に減らす必要はない。自分の生活に合った量であれば、それでいいのではないだろうか。
2.靴下を探すストレスが減った
洋服と同じように、靴下も大きく変わった。昔は、色も形も種類もばらばらだった。夏にサンダルと合わせて履く靴下や、5本指の靴下など、用途によって色々なものを持っていた。
そのため、片方だけが見つからないということもしょっちゅうあった。洗濯したはずなのに片方がない。引き出しの中を探しても、同じ種類のものが見つからない。靴下を履くだけなのに、余計な手間がかかっていた。
今では、靴下は基本的に黒で統一している。ほかにも茶色や白など、モノトーンのものが中心だ。同じ種類の靴下を5足ほど持つようにして、無印良品の小さな引き出しに収納している。
色も形も種類もばらばら
片方が見つからないことがしょっちゅう
黒などモノトーンで統一
同じ種類を5足ほど引き出しに
こうすると、靴下の片方がなくなることはあっても、すぐにわかる。同じ種類なら組み合わせにも困らないし、親の靴下とも簡単に区別できる。
以前は靴下を探すこと自体が日常の一部になっていたが、今はほとんど意識することがない。靴下のような小さなものでも、種類を統一するだけで管理がずいぶん楽になる。これは実際にやってみて感じたことだ。
3.部屋から余計なものが視界に入らなくなった

ミニマリストになって、特に大きく変わったのが部屋の景色だ。以前は、部屋の中に棚や本棚など、色々な家具を置いていた。今では、余計な棚や本棚すら押し入れの中に収納している。
物をすべて捨てたというわけではない。必要なものは残していても、普段の生活で視界に入らないようにしている。これだけでも、部屋の印象は大きく変わった。
部屋の中に色々なものが置いてあると、意識していなくても、その存在が目に入ってくる。本棚があれば本の背表紙が見えるし、棚があればそこに置いてある小物が見える。一つひとつは気にならなくても、部屋全体で考えると、かなり多くの情報が視界に入っていることになる。
自分の場合は、そうしたものが見えなくなったことで、余計なことに意識を向けなくなったように感じる。物から波動が出ているというような表現もあるが、実際にそうした波動が存在するかどうかは別として、物がそこにあるだけで何かしらの存在感を感じることはある。それがなくなったことで、以前よりも落ち着いて過ごせるようになった。
物を視界からなくすことにも意味がある
部屋をシンプルにしたときの具体的な工夫は、テレビ周りやデスク環境を整えた記事でも紹介している。
4.掃除をしようと思ったらすぐに始められるようになった

部屋から物が減ったことで、掃除の仕方も変わった。以前は床掃除をしようと思っても、まず床に置いてあるものを移動させたり、家具の周りを片付けたりする必要があった。
掃除をするために、先に別の作業をしなければならない。それだけで面倒に感じることもある。
しかし、今は床に余計なものがほとんどない。掃除をしようと思ったら、そのまますぐに始められる。
これは掃除に限った話ではないが、何かを始める前に必要な準備が少ないことは、行動のしやすさにつながると思う。掃除をするために片付ける必要がなければ、掃除そのものに取りかかればいい。以前よりも掃除に対する心理的な負担が小さくなったように感じる。
5.思いついたことをすぐ行動に移せるようになった

ミニマリストになってから、生活の中で何かをやろうと思ったとき、すぐに行動に移すことも増えた。例えば、ブログやYouTubeのネタを思いついたら、そのまま作業を始める。朝早く起きて、午前中にあれをやって、これをやって、と考えたことを実際に進める。以前よりも、思いついたことを後回しにせず、その場で始められるようになった感覚がある。
もちろん、これは物を減らしたことだけが理由ではないだろう。ただ、生活環境がシンプルになったことで、余計なことに時間や意識を使わなくなった影響はあるのかもしれない。
何かを始めようと思ったとき、そこに余計な障害が少ない。そうした環境を作ることも、ミニマリズムの一つの利点だと感じている。
やりたいことを行動に移すという考え方については、「「やってみたい」を行動に変える。自信より先に動く心理学」で詳しく書いている。また、物を減らして生まれた余白が、考え方や読書の仕方にどうつながったのかは「物を減らすと思考が深まる?ミニマリストという生き方」にまとめた。
まとめ:ミニマリストになって変わったのは、物との付き合い方だった

今回紹介した5つの変化を振り返ると、共通していることがある。それは、日常生活の中で何かを探したり、選んだり、片付けたりする手間が減ったということだ。
洋服はクローゼットを見なくても選べるようになり、靴下は種類を統一したことで管理しやすくなった。部屋から余計なものが見えなくなり、床掃除もすぐに始められるようになった。そして、思いついたことを行動に移す余裕も生まれた。
どれも、特別なことではない。しかし、こうした小さな変化が積み重なることで、生活は以前よりもずいぶん楽になった。
そもそも、自分は実家暮らしであり、家全体がミニマリストの生活空間になっているわけではない。洋服も30着以上あるし、必要だと思えば新しいものも買う。それでも、自分が長い時間を過ごす部屋を整え、持ち物を把握できるようにするだけで、これだけの変化を感じられた。
ミニマリストとは、必ずしも持ち物の数を極限まで減らす人のことではないと思う。大切なのは、自分にとって何が必要なのかを考え、無理なく管理できる環境を作ることではないだろうか。そして、そうした考え方を生活に取り入れることで、物だけでなく、余計な判断や手間も減らしていける。
物を減らしたことで、物について考える時間が減った。自分にとって、これがミニマリストになって実感した一番大きな変化なのかもしれない。



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