将来ばかり考えると今が楽しくなくなる理由|今を楽しく生きる考え方

教養・思考

将来のためにと節約を続け、資格の勉強や本で知識を増やしているのに、毎日がなんとなく楽しくない。お金も知識も少しずつ増えているはずなのに、不安はいっこうに減らない。そんな感覚を抱えている人は、意外と多いのではないだろうか。

先に正直に書いておくと、私自身は将来に備えるのが得意なタイプではない。貯金はほとんどなく、むしろマイナスだ。だから「ちゃんと貯めたほうがいい」と言える立場ではないし、正解を教えられるわけでもない。ただ、将来のことを考えすぎて今を我慢しているような話を聞くことが多い。しかしそれは少しもったいないと感じる。

そこで今回は、将来ばかり考えると今が楽しくなくなる理由と、今をもう少し楽しく過ごすための考え方を、自分の経験も交えながら整理してみたい。

将来のことを考えているのに、なぜ不安が消えないのか

まず考えたいのは、将来に備えているのに不安が減らないのはなぜか、ということだ。その理由のひとつは、不安には「ここまで来たら安心」というゴールがないことにあるのだと思う。

100万円貯まる
▼
次は300万円あれば安心な気がしてくる
▼
それでも「もしも」が気になり続ける

将来は誰にもわからないので、考えれば考えるほど「もしも」が増えていく。

病気、失業、老後と、備えているつもりでも、備えるほど次の不安が見えてくる。不安を消すための準備が、かえって新しい不安を生む構造になっているのかもしれない。

不安には、「ここまで来たら安心」というゴールがない。

もうひとつ見落としがちなのが、将来のことを考えている時間も、今の時間だということだ。

休日を「将来のために」と節約と勉強だけで終え、それが何年も続いたとしたら、振り返ったときに楽しかった記憶はあまり残らないのではないだろうか。

将来の安心のために今を削り続けると、肝心の「楽しめる今」がなかなかやってこない。

お金や知識を増やしても満たされないのはなぜか

では、不安を減らそうとお金や知識を増やしても、なぜ満たされないのだろうか。ここで考えたいのは、お金も知識も、使ったときに初めて意味を持つという点だ。

口座の数字が増えても、それで何かを経験しなければ生活は変わらないし、本で読んだ知識も、実際に試さなければ頭の中の情報のままになってしまう。増やすこと自体が目的になると、どこまで行っても「まだ足りない」が続き、満たされる瞬間がなかなか訪れない。

知識を貯めてから動く

準備が終わらず
なかなか始められない

やりながら覚える

必要なことがその場でわかり
身につきやすい

私の場合は、知識を貯めてから動くよりも、先にやってみて覚えるほうで動いてきた。

ブログを書く、YouTubeで動画を出す、アプリを作ってみる。どれも最初から十分な知識があったわけではなく、やりながら必要なことを調べて身につけてきた。完璧に準備してから始めようとしていたら、おそらくどれも始まっていなかったと思う。

知識は使った瞬間に自分のものになり、使ったことで「次に何を知るべきか」も見えてくる。そう考えると、知識を増やすことと同じくらい、使ってみることにも意味があるのではないだろうか。

やりたいことがないのに、貯金ばかりしてしまうのはなぜか

知識と同じことは、お金にも言える。特に、やりたいことがあるわけではないのに、とにかく貯金だけは続けているという人もいるだろう。

目的のない貯金は、多くの場合、不安の裏返しなのだと思う。何に使うかが決まっていないから、いくら貯めても「まだ足りないかもしれない」という気持ちが残り続ける。使い道のない貯金は、安心を買っているつもりで、実は不安を先送りしているだけということもあるのかもしれない。

ただ、お金の扱いがうまくいかない原因は、貯めすぎだけではない。私はまさに逆のパターンで、貯金どころかマイナスだ。

ミニマリストとして物を減らした暮らしをしているが、恥ずかしながら未だにそれでお金の問題が解決したわけではなかった。

物を持たないことと、お金をうまく管理できることは、
まったく別の話だった。

物が少なければお金も自然と残りそうなものだが、実際はそう単純ではない。ここの考え方は、正直いまだに治っていない。

貯めすぎてしまう人

不安から使えず
今を楽しめない

使ってしまう人

その場の気分で使い
余裕がなくなる

こうして並べてみると、貯めすぎて今を楽しめない人も、使ってしまって余裕がない人も、根っこにあるのは「お金を何のために使うのか」が決まっていないことなのではないかと思う。

目的がないと、不安から貯め込むか、その場の気分で使ってしまうかのどちらかに偏りやすい。大事なのは貯める額そのものより、自分にとって何にお金を使う価値があるのかを考えることなのかもしれない。

将来に備えるのをやめたら、困ることにならないか

ここまで読むと、「じゃあ将来に備えなくていいのか」と心配になる人もいるかもしれない。もちろん、備えをすべてやめればいいという話ではない。

急な出費があったときや仕事が途切れたときに、すぐ生活が立ち行かなくなる状態は、それ自体が大きなストレスになる。私自身、マイナスの状態だと、ちょっとした出費でもすぐに不安になる。だからこそ、最低限の備えはあったほうがいいと身をもって感じている。

そこでひとつの考え方として、備えを「ゼロか全部か」で考えないという方法がある。たとえば数か月分の生活費のように、これだけあれば当面は立て直せるというラインを決めておき、それを超えた分は今の生活ややりたいことに回す。ラインがはっきりしていれば、不安に際限なく引っ張られることも少なくなるのではないだろうか。

備えは「ゼロか全部か」ではなく、
「ここまであれば大丈夫」のラインで考える。

今を楽しむには、具体的に何から変えればいいのか

最低限の備えのラインが見えてきたら、次は今の過ごし方に目を向けてみたい。いきなり生活を大きく変える必要はなく、できるところから少しずつ変えていくだけでも、感じ方は変わってくると思う。

嫌なことを我慢し続けない

今が楽しくない原因のひとつは、将来のためと思って我慢している「嫌なこと」にあるのかもしれない。私はこれまで何度も転職をしてきたが、後悔はしていない。嫌な場所に居続けて心をすり減らすよりも、やめる勇気を持って次に進んだほうが、結果的には得だったと感じている。

もちろん、勢いだけで辞めればいいというわけではない。ただ、「将来のためだから」と理由をつけて、合わない環境に居続けなくてもいいという選択肢は、頭の片隅に置いておいてもいいのではないだろうか。

覚えた知識はなるべく早く使ってみる

我慢を減らすことと並んで、もうひとつ意識しているのが、知識をため込まずに使うことだ。私は、インプットした情報はアウトプットしてはじめて価値が生まれるものだと思っている。

本やネットで何かを学んでも、頭の中にしまっておくだけでは時間がたてば忘れてしまうし、自分の生活も変わらない。だからこそ、学んだことはなるべく早く一度試してみる。完璧にできなくても、やってみることで自分に合うかどうかがわかり、次に学ぶことも見えてくる。

私が趣味でも頼まれて写真撮ったり、ブログや動画で発信を続けたりしているのも、学んでから始めたというより、やりながら覚えてきた結果だ。知識を「いつか使うもの」から「今使うもの」に変えるだけでも、毎日の手応えは少し変わってくるように思う。

お金の使い道を先に決めておく

そして、お金についても同じように、貯めるか使うかで迷う前に、自分は何にお金を使うと満たされるのかを書き出してみるという方法がある。旅行、趣味、人と会う時間、学びなど、使い道が決まっていれば、そこに使うことへの罪悪感が薄れ、それ以外の出費も自然と見直しやすくなる。

とはいえ、これは私自身もまだできていない部分で、自分に言い聞かせているところでもある。

まとめ:将来のために、今日をちゃんと楽しむ

将来を考えること自体は、決して悪いことではない。ただ、将来の不安に引っ張られて今を削り続けると、いつまでたっても楽しい「今」はやってこない。

最低限の備えのラインを決める
▼
嫌なことを我慢しすぎない
▼
知識やお金を今に使ってみる

どれも大きな変化ではないが、やりたかったことをひとつ実際にやってみるだけでも、今の感じ方は少し変わるかもしれない。

今日を楽しめた積み重ねが、
結局いちばんの将来対策になるのだと思う。

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